2016年8月25日木曜日

名古屋、父親、息子殺人事件について


名古屋市で起きてしまった中学受験が絡んだ父親による息子殺害事件。

 私は起こるべくして起こったなっていう「氷山の一角」感覚でおります。
 
 

 

何故ならば、いつそうなっても不思議ではない事例を数多く、耳にし

それゆえ、この度の「わが子を合格させる父親道」という本の刊行に

繋がったからです。

 

色々な方からコメントを求められているので、とりあえず、今現在、

報道されていることをベースに連載中の「マイナビ コラム」に

したためました。

 

ご興味のある方、ご高覧ください。

 


 

↑ 鳥居りんこマイナビコラム 第12回

 

この事件の感想を言えば「きっついなぁ」ってことで

 

中学受験というものは子どもに幸せになってもらいたいがために

やるものなんですが、この事件に限らず、なんで真逆の展開に

なるのか、私自身も当時のことを思い返すに

 

なんと「親業」が未熟だったことかと思います。

 

わが子は勉強してないわけではなかったですし

周りの受験しない子たちから見たら、ものすごくやっていましたし

 

制約の多い暮らしで、我慢も一杯していたのに

 

わかっていたのに「やる気がない!」ってことだけで

怒鳴っていましたね。

 

本当に悪いことをして怒るのではなく「こんなことでは

週末の模試の偏差値が下がってしまう!」っていう恐怖感が

一番先に立ったのかもしれません。

 

私はなんとくだらない人間だったんでしょう。

 

でも、渦中にいると見えなくなってしまう。

 

この事件の父親の辿って来た人生の背景を見なければ

 

「何故、こんなことに?」はわからないとは思いますが

 

7月末発売の拙書「中学受験 わが子を合格させる父親道」
(ダイヤモンド社)

でも詳しく綴りましたが、父親の出番は中学受験ではないです。

 

本当に本当にそばに居てほしいタイミングというのは

わが子が14歳くらいから24歳くらいまでの10年間に

ほんの数回あるかないかです。

 

今は子どもが本当の意味で大人になる時期がかなり遅いので

多くのタイミングが就活時期にぶつかります。

 

そのときに、社会の波に溺れながらも漂う父親が

「俺でもどうにかなってる。いわんや、オマエもやれるよ、大丈夫」

とだけ言ってくれれば、それだけでいいんだと

 

豊富な事例を見てしまった私にはそう言い切る確信があるのです。

 

お父さんは出来れば、中学受験の段階では口を出さないでほしい位です。

 

今、中学受験6年の親御さん、天王山の夏が終わることに

焦っておられるでしょう。

 

誰も言わないから、敢えて言います。

 

もう、あなたはあなたのお子さんの実力がわかっていると思います。

 

中高一貫校は無理のない範囲で勉強をして取った偏差値の適正校に

行ってください。

 

たまにミラクル合格者という子が出ますが、その子の今後10年間は

悲惨です。

 

実力相応校での授業展開が面白くて仕方ない!という6年間に

しなければ、その後の大学生活も何もありません。

 

秋以降、全員が本気でかかって来ますので、今の持ち偏差値を

キープするだけで精一杯なのが本当のところですが

 

塾はそうは言わずに、煽って来るでしょう。

 

でも、親は冷静にわが子の実力を分析しないといけません。

これが点数を上げようとテクニックに走るより大切なことなんです。

 

その実力相応校で、素晴らしい学校を選択すること。

それこそが、親に課せられた宿題なんですよ。

 

もう偏差値を追う時代は終わりました。

 

これからは各校のシラバスをより詳しく見て行く時代です。

 

それは同時に親が「学校お任せ」という時代の終焉を意味しています。

 

未来には本当の意味で、何が必要なのか?をそれぞれの親が

真剣に考えないといけないのです。

 

私も今回の事件を受けて、よりもっとわかりやすく

各校の情報を皆さんにフィードバックしていこうと思いました。

 

わが子が「楽しかった!やって良かった!」と言ってくれる

受験になるように、一貫校に入って「超、楽しい!」と

充実の毎日が過ごせるように、そのために何が必要なのかを

今一度、こころに問いかけることが、悲惨な事件を生み出さない

第一歩かと思っています。
 
 
 
 

8 件のコメント:

  1. りんこさん、よくぞおっしゃって下さいました!長男の中受の時にこの記事を読みたかったです~!うちは、そのミラクル合格をして、親子でさんざん苦労したクチです(まだ渦中です...)。親の見栄なんてものは考えないようにして、子どもが楽しい学校生活を送れそうな学校を選ぶことが、子どもはもちろんのこと、親の幸せにもつながりますよね。今はつくづくそう思います。いつも示唆に富んだエッセー拝読しています。うちの状況もご相談、ご報告させて頂きたいと、ずっと思っていました。更新いつも楽しみにしています。

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    1. ささこちゃん、コメ、ありがとうございます!
      おお!ミラクル君でしたか!?
      もし、すっごく辛かったら、ご相談に乗ります。
      あてくし、逗子開成の深海生活をめっちゃ愚痴っていた頃
      ホンマもんの開成の深海母の話を聞いて
      あてくしの苦労など、苦労の内に入らん!と
      その奥深さにめまいがしたものです。
      長男さんが「俺さまの人生、サイコー!」に
      なっておられますように。

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  2. 受験、辛いですよね。中学受験がらみで事件までいかなくてもなにかあれば「受験なんかさせるから」と言われますしね。
    でも本音を言うと公立中学は怖かったのです。いじめは私立でもあるでしょうけれど、壮絶過ぎます。
    偏差値にとらわれない中学受験、いいですよね。
    塾があおってくるのは事実なのでお子さまの個性や長所をよく考えて選ばれるといいかなと思います。
    うちは経験ないのですが、小学校受験ではみなさん環境、校風重視ですよね。中学受験もある意味同じなのですが…大学合格実績に目が行きすぎるのかと。

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    1. 子育てでもさ、中学受験でもさ
      結果オーライのところがあって

      すっごい良い大学とか企業とかに入ったら
      「大成功」みたいな扱いを母が受けるじゃない?

      その逆もありでさ、
      「大失敗」の烙印を押されたりもするよね。

      でもさー、人生って必ず、自分の満足度の勝負で
      いくら良い職についたり、良い大学を出たとしても
      自分が自分に「OK!」って言えなかったら
      結局、どうにもならないって思うんだよね。

      ここが子育てで一番、大事なのに
      渦中は忘れるよなぁって今頃、憂うアタシです。

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  3. 今日聞いてきた話です。娘の同級生で、中学の時父親を亡くして、ちょっとヤンチャしてた男子が、保育園の時の担任の男性保育士とはつながっていて、今は園長になったその保育士さんに勧められて、保育士になって、雇ってもらって、今は園内でダンスユニットを作って、イベントで踊っているそうです。
    追い詰められる前に、蜘蛛の糸を切るんじゃないよ。

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    1. あらー。良いお話!
      人とのご縁はやっぱり大事ですよね。
      断ち切らないってことも必要だし
      助けを求めるってことを止めてはいけないなって
      思っています。

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  4. 夫が「父親道」おもしろい~!とはまってます。
    自分がダメおやぢの仲間とは
    思っていないようです^^;

    りんこさんの講演会も 機会があればぜひ行ってみたい
    と言うのですが 男性の参加者もいらっしゃいますか?

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    1. はまってくださりありがとうございます

      オフィシャルな講演会ではお父様、とっても多いです。

      身内というか、鳥居りんこ主宰講演では
      そのまま飲み会に突入するので、お父様、いらしたこと
      あるんですが、おばさんだらけの中でお気の毒でした。

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