2018年6月21日木曜日

学校探訪記 鷗友学園


 教育の神髄をここに見る 鷗友学園    2018年6月2日訪問                                                    
 


鷗の生態を調査するの巻


 いやね~、行って良かった!マジ、良かった!



皆にも自信持って、薦める。

鷗(カモメ)、いいよ~。ここには、勢いがある。そして、ここが一番大事!

生徒と先生が学校をものすごく楽しんでる。みんな、めちゃ、いい笑顔なんだよ~。

 

正直に言うとね、何しに行ったかと言えば、粗探しに行ったのよ
(うふ♡良い性格でしょ?)。

だってよ、鷗で悪い噂を聞いたこともなければ、そもそも鷗を悪く言う人に

出会ったことがないんだよ、この15年。

ひとりくらい「サイテーな学校!」って言っても良くない? 不思議じゃない?

 

(ここの不登校だった子の母だって、悪く言うどころか、感謝しか言わない)

 

物事は裏表があってナンボだろ!?って思うからさ、あまりに良い事ばかりを

耳に入れると「まぢかよ!?」と疑うのは「クリティカルりんこ」の仕事じゃん?

 

ってことで「ちーすっ!粗探しに来ましたにゃ♡」って校長先生に言いに行ったの。

(本当にこう申し上げましたのよ、ワタクシ♪)

 

そしたら、今年度から新校長になった大井先生(前教頭)と名誉校長になられた

吉野先生(前校長)が(あ、ちなみにここは歴代、生え抜きの先生がトップ就任な)

 

「お?いいですね!(大笑) どうぞ!どうぞ!逆に、ありがたい!

見つけたら、小さな事でも、是非、教えてくださいね!
 
(至らない部分は速攻、改善!)」

 

って、両巨頭がニッコニコの笑顔でそうおっしゃるわけよ。

 

ここはトップが嫌な顔をするとこなのに、
 
さては「鷗じゃなくて狸だな!?親父~!?」

みたいになったんだけど、あまりのウェルカム的空気に戦闘モードMax
 
フリーザ様的気分だったのに出鼻を挫かれた、くそー、面白くない。


 


          ↑とっても礼儀正しいソフト部のお姉さんたち
 


皆さんも、是非、訪問を!誰であっても、いつであっても、

訪問可能 (アポは取れ!)。

運が良ければ、生徒と一緒にあなたの子猿も授業に混ぜてもらえ、
 
理科実験にも参加可能。

普通の授業中だよ?生徒も喜ぶから、いいんだって。
 
実際、取材中にも見学パパがいたよ(土曜日だったから)。子猿、歓迎されます♪ 
 



結局ね、ワタクシ、粗を探し回るために12時間、徹底的に鷗の先生たちと
 
話をしましたよ。

 
大激論(ワタクシとではなく、先生方同士がめっちゃ熱く
 
「生徒の為にこうして行こう!」って語る、語る!
 
もう「うっさいわ!」ってほど(笑))。

 

結果、なんだよ、教育ってこういうことぉ~~!!??

って最後は夜中に、先生たちと一緒にめちゃ泣けてきた。

今回はりんこ完敗の巻。ごゆっくりご覧くださいまし~(長いよ)。

 


鷗は鷗、それでいいから、何としても生き抜け!の親心


 中島みゆきさんの歌に「かもめはかもめ」ってあるの知ってる?

「かもめはかもめだから孔雀や鳩にはなれないよね~」って歌。

その歌を校内見学の時に口ずさんだら、案内してくださった先生ふたりと
 
3人合唱になったんだけど(爆)、その時、先生がこうおっしゃったんだよ。

 

うんうん、鷗は鷗です(それがいい)」って。

 

無理に豪華な羽をまとうことをしなくても、

そのままで大丈夫だから、自信持て!って

意味に聴こえた(いや、この鷗、結構、豪華な衣、着てるけどな(^-^;))。

 

実際、校長先生も「ウチはホンダ理論(笑)。トップに立とうは思わない。

でも、オンリーワンを目指している!」って宣言なさった。

 

ここの先生ね、驚くけど、全員「マグロ」なんだよね(動いてないと死ぬ)。

でも、生徒のことはどんな子でも「そのまま」を受け止めて、そして、その芽を

大事に育てているってのが伝わってくる。

キリスト様の教えのトッピングが降りかかっている学校

(ミッションスクールではないってことね)だからかな。

宗教色は薄いんだけど(トッピングだから)、この真髄に「愛が溢れる」のは
 
この影響も大きいんだとみる。これ、すごい幸せなことなのよ、人生にとってね。

 

思春期の「自分がキライ」って時期に「そう?私はあなたが大好きよ」って、誰かが

全身で語りかけてくれたら、それだけでその子の未来は大丈夫なんだと思うから。

 

すごく心に響いたのは教頭先生(まどか先生@鷗の看板)のこの言葉。

 

「(難関)大学に入れることも(進学校としての使命だから)大事。

でも、生き抜く力を付けることの方がもっと大事

 

それは私が「鷗のOGには独特な匂いがあって、それは『鉄壁の自己肯定感』。

よく分かんないけど、出会うOG、出会うOGが『根拠なき自信』を持ってる(笑)」

って「鷗の姉さん」の印象を語ったので、それを受けての話ね。

 

更に続けて、教頭先生はこうおっしゃったんだよね。

 

「自己肯定感があるととんでもない男には引っかからないから、いいよね(笑)。

ウチの子たちは“力”が実際にあるから
 
(その土台の上に成り立っている)自分はOK!って気持ちは本当に大事。
 
 
(生きていく中で)うまく行かないことを修正していく力があるの。

 

でもね、『自分らしく』って難しい。そんなの分かんないし、

変わっていくものだから。

ウチの子たちに望むのは『“嫌”から逃げる勇気』ってことと、その代わり

『“好き”なことをやる勇気』を持ち続けて欲しい。
 
求め続けるものがあるって幸せだから」

 

(どうでもいい余談だけど、フィンランドからタンザニアに仕事を変えたOG

ヤギ2頭でプロポースされたって話で「ヤギ、少っ!」っていうので、
 
速攻断ったって聞いて「多かったら、嫁ぐんかーいっ!?」って爆笑した
 
(嫌から無事、逃げ切った!?)。

ここのOGたち、グローバル過ぎだよ
 

私学の良い所はね、思春期のほぼ全てをそこで過ごすから、生徒はそこの
 
強烈な洗礼を浴びざるを得ないんだけど、それと引き換えに、
 
その子の生涯に渡る全てを引き受ける覚悟があるんだよね。

 
 だから、目先の「大学実績がぁ~」なんかよりも、遥かに先を見通した
 
「この子の人生のために」っていう強い思いがあんのよ。

 

鷗の教師陣からはその決意がすごく伝わってくるから、結局、泣けちゃう。
  



鷗、躍進の理由

 

鷗はね、宗教法人的バックボーンもないし、大学付属でもない。

財閥系でもないから、創設以来、下手こくと「即→潰」になる

可能性がいつの時代にもある。


つまり、教職員をはじめとした関係者が「常に理想を!」って時代に合わせて

「良くしていこう!」っていう気概がないと簡単に

「お取り潰し」になっちゃうわけ。

 

実際、1975年から1984年までは何処の私学も似たり寄ったりだったんだけど

鷗は超低迷期だったのよ。先生方は本気で「鴎友丸が沈む!」って危機感を
 
持ったらしい。

 

そこで、教職員が一致団結して1985年から「このままじゃダメだ。

改革しよう!」って機運が高まって、トップから下々までが話し合いを重ねて、

実践してみて、改善してっていうことを繰り返していたんだって。

 

例えば、こんな感じだったらしい。

 
「これからの鴎友を考える」にあたり、この段ボールに
 
「これだけは捨てられないっていう鴎友の宝を入れてみよう」ってことで、
 
とりあえず入れてみたと。

すると、全員が「慈愛と誠実と創造」「リトミックの太鼓」

「ムカデ競争の縄」「園芸」
 
(注:全て創立以来のもの)を「捨てられない!」宝物としてチョイス

してたんだと。

 

その時、全員に「最後はそこに行き着くか!?」っていう感動があったんだそうだ。

 

理念に向かって、方向性が一致しているってことが分かったのが大きかったと

名誉校長以下、その当時を知る教師陣が口々に
 
「そうだったね!」「毎日、ワイワイやったね」「上下関係なんかなかったよね」
 
「みんなが納得した!」ってことをおっしゃる。

 

(りんこ注:今も上下関係なさそうやん!?

校長を「同僚」と言い切る教員団”(-“”-)”

 

そして、こういう方針を改めて確認したんだそうだ。

「ウチはインクルーシブリーダーを作る!」

 

※インクルーシブリーダー=11人の中にあるリーダーとしての資質を
引き出しながら、全員で組織を引っ張っていくという概念。
 
誰もがリーダーである故に、リーダーとしての責任や考え方を
全員が持つことになる。

周囲の人と競争し、自分だけが利益を上げるのではなく、
 全員で協力し、組織を育てるという姿勢。
 
今、流行りの考え方なんだが、30年前からなんて、先取りしすぎだろ!?

 


しかし、これが、鷗の強さだと実感する。

(女性は共感力に優れているので)女子校だからこそ、

全体を育てながら個を高めるそして、それがまた全体を高める

という「共同体になる」という選択をしたということになるんだな。

 

この1985年からの改革は多岐に渡っているのだが、少しだけ具体例を記すならば

これである。

 

生徒ひとりひとりの学力だけではない、例えば、生活実態、生活態度など
 
複数の個人データをエクセルに入力し、複数の生活軸を見ながら、
 
何がどうなるとその子が充実していくのかを徹底的に検証したんだって。

 

そこでは、勉強だけで追い込んでも伸びない。教師が一方的に指導するのは違う。

生徒同士でお互い教え合いながら、励まし、仲間を作り、集団を自らの意志で

形成していくことが結果、成績にも直結するってことが

実感として理解できたって話を先生方が嬉々として語るのよ。 



 

この頃から今に至るまで、教師陣の合言葉は「良くなるためなら、何でもする!

 

もちろん1990年代までは新しい事を選択する者と阻止しようとする者とで
 
ぶつかり合うことを繰り返したんだって。

ここまではよくある話なんだけど、ニューウェーブ組は「反対」は

「良くするための問題提起」と考え、それをクリアするために
 
どうすればいいのかを諦めずに話し合い、改革の輪を徐々に大きくしていったそうな
 
(今は全員がニューウェーブ組だね)。
 
 


 

「やりたい!」っていう一人の気持ちがやがて「やろうよ!」に変わり

「やれる!」に変わっていく「しびれた時代」だったらしい。

 

これは、鴎友の生徒たちの今に繋がっている。

教師同士の生の姿を見ながら、やがて「自分たちも!」というムーブメントに
 
なったため、それが歴代引き継がれて、今も進化し続けているんだよなぁ。
 


2000年代に突入すると、中18クラスに分け(今もだよん)、

30人学級で運営しだす。

少人数クラスの先駆けなんだよ。

2003年、当時としては珍しかったシラバス導入。
 
今はこれが更に進化していて「教科ルーブリック」という学習達成度の判断基準を
 
明確にしている(シラバスはまた別にあります)。

 

そして、2004年、今や鴎友名物、オールイングリッシュ授業
 
英語の授業は全て英語でやるザマス)開始。

 
2005年、これも鷗マジックのひとつ、3日に一回の席替えスタート。

(なんでも「イジメって席が固定化するからじゃね?」っていう先生の学年会で
 
出た話がきっかけで、これをやったらすっごく良くなったんだって)

 

そしてついに今はこんなんなっている。
 
 

「高校生は自宅にある端末ならタブレットでもPCでもスマホでも、

何でも持って来て、授業で使っていいよ♪」


なので、各々がマイiPadなんかを持参して、授業中に出題された図形に

線を引いたり、画面を大きくしたりしてるんだな。つまりWi-Fi環境完備。
 
         ↑「可愛いウチの子!」って感覚で各種マイ端末を
使いこなしているデジタルネイティブの生徒さんたち(≧◇≦)

 

私学って公のものではないから、時代の空気にも簡単に影響されちゃう。

だからこそ、創設以来変わらない理念と、時代の進化と共に大胆に改革しないと

いけない部分の両輪で動くんだけど、鷗の“意志”って今、考えても素晴らしいと思う。

 

この学校は1935年創立なんだけど、開校5年目に校長になった石川志づ先生は
 
津田梅子の秘蔵っ子として可愛がられた人だったんだと。

その影響も多分にあったとみる。
 

太平洋戦争真っ只中「鬼畜米英」一色の時代に、この石川先生は
 
「戦争は必ず終わる。終わった後に付き合わなければならないのはアメリカ人。

ならば、その時にきちんと話が出来るように英語を学んでおきましょう」

と言い切り、実際に生徒たちに英語を教えていたというから、
 
この、時代の先を読む先見性って何?とびっくりする。

 
下手したら「非国民」扱いで重罪だよ。

戦時中、しかも負け戦濃厚の時代に「未来の子たちに何が必要か」と考え、

実践したのは文字通り、命がけだったと想像する。

すごい“意志”だなぁと石川先生のお写真をしげしげと眺めるりんこ。
 

                             ↑ 洋書だけが並んだ、云わば洋書専門図書館だね
 
 
この石川先生最後の教員チルドレンが名誉校長の吉野先生。
この「理念」が今も脈々と受け継がれているのには、ちょっと唸ってしまった。
 
           ↑ 広い図書館横の自習室
 
 

           ↑ 虫を美味しく頂いちゃう本もございますの♪

 
 
それでね、校長先生に「生徒の未来に何を望むか?」を聞いてみたの。

 

そしたら大井先生、穏やかに、でも熱く、こうおっしゃったんだよね~。

 

「世界平和に貢献してほしい。

男って戦闘本能があるから(男文化で進んできた)古今東西の歴史は

戦争だらけでしょ?

でも、(特性として協調の心がある)女性たちにはそれを変える力があると思う。

出来れば、国連、国家の中枢、医療芸術分野、その他、あらゆる分野に

進出してくれたら

ボーダレス社会の中で『平和な地球』を実現できると思うんだ。

もちろん、家庭の平和も有り!だけど、そういう大志を抱く子を育てていきたい。

君たちは平和を守れ!まずは俺が鴎友の平和を守る!!

 

ああ、だからこそ中学生で沖縄を見せるんだね~。

ここ、教育の何もかもが一貫しているんだよなぁ…。

 

鷗の授業をあっちこっち見学してみた

 

 もうね~、超、楽しかったよ、鷗の授業。片っ端から覗いてやったが、どこでも

めっちゃ笑ってたの、私も生徒も先生も。

 

ここの授業はスローガンのようなものがあるみたいで

「楽しい学び、一生の学び、未来にワクワク」って言葉を先生から聞いた。

学校っていいな、学ぶって楽しいな」って思って欲しいんだって。

 

リトミックと園芸、アサーション教育は有名過ぎるから、どっかの媒体で見てね

(出た!りんこ得意の他力本願。写真だけ貼っとくわ)。

 

          ↑ 手と足がムズイよぉ~、リトミック
 
                  ↑ 鷗名物 園芸ザマス。温室完備
 
 
こっちも名物、オールイングリッシュだけはちょいと説明しよう。動画添付↓

 
 


16月で「本当か嘘かクイズ」をしていて「ブラッド・ピッドは犬ですか?」って

 
やっていて、英語を始めて2か月の生徒たちが笑顔で答えている。


 

これね「高校になると文法がチンプンカンプンで外部模試で全員、撃沈って

噂だけど失敗なんじゃね?」って聞いてみたのよ

(あら?失礼だったかしら?)

 

そしたら、そんなことないんだね~。

浴びるように英語を聞くし、英語の本(含、絵本)読ませるし
 
(すごい洋書の数!中学3年間で100万ワード読ませるって)、
 
とにかくシャワー状態にしているので

「これが過去分詞で、副詞で、どったら」という前に体で英語が解るように
 
なるんだって。

 

例えばね「I am not good enough yet to play Mozart on the piano.」って文章が
 
あるとするとnot yetを何処に入れると「スッキリ感」が出るのかを
 
骨の髄に染み込ませるっていうのかな?


 

be 動詞 + not + 形容詞 + yet」って覚えるんじゃなくて

中学生の内に「感覚として、この言い方はちょっと変?」っていうネイティブ思考に

持っていくそうな。それが、後ですっごく効いてくるんだって。

 

要は中3まででざっくりと意味を掴み、日本語に翻訳する前に英語脳で考える
 
ってことを優先して、高1できちんと和訳に持っていく授業展開にしてるんだとみた。

 

文法はノーススターっていう横浜国大2年生の教材を使ってるそうだけど、
 
高1では習熟度別3クラス(《美ら海=のんびりコース》
 
《うずしお=渦の中で揉まれろコース》
 

《オホーツク=凍てつく海で頑張れコース》)編成(りんこ、大笑い)。

 
 
2になると英語でディベートに取り組むクラス

時事問題を解いたり英字新聞を使った授業を行うクラス

長文を読めるようになるためにひたすら多読をするクラス

検定に向けてがんばるクラス4クラス編成。

 

3は文系のリーディングで5クラス編成

1 和文英訳、長めかつ内容も高度な長文読解、ライティングもハードな一橋コース

2 読む量が多く速読・精読が必要な東大、外大コース

3 長文がさほど長くなく、オーソドックス一般国立
   (お茶大、東北大、北大など)コース

4&5 私大(早慶)コース×2クラス

 

3の文系のライティングで4クラス編成

1 外大、一橋ほか150ワードエッセーを書く必要がある大学
 (慶應の経済、早稲田の政経・国際・法なども)コース×2クラス

2 普通の和文英訳+70ワード程度のライティングが必要な東大、お茶大コース

3 英語そのものを書く必要がなく、間違い探しやイディオムが出題される
  私大コース+ 理系で文法を強化するクラス。

 

さっすが、女子校、痒い所に手が届く、参りました!って感じになるけど

 

やっぱり、高1で日本の大学受験対応が出るから、ここで「苦しむ」ことに

なるっぽいけど、先生たちは余裕だね。

慣れろ~!何とかなる~!先輩もそうだった~!」って応援している(笑)。

 

「ここ越えたら、絶対行けるから、約束する!」っていうのは中3で化学に悩む生徒に

先生が直接、諭していた言葉を私が盗み聞きしたもの。

 

これは鴎友の教師陣の合言葉なのかな?

「何とかなる~!!」って台詞を先生たちがよく口にするんだよな。

生徒さんに聞いたら「不思議と、そう言われると、大丈夫な気がして…」って。

 

おい!教師の甘言に騙されてるかもしれないぞ!?(笑)」

って言ったらね、生徒さんは

ウチの先生なら騙されてもいいんです(#^.^#)」って言うじゃない?

行けばすぐに分かると思うけど、生徒と先生、ものすごく仲が良い。
 
           ↑授業終了直後 廊下で生徒に取り囲まれる先生

 

どの授業もすごくフレンドリーで、りんこを案内している先生を見るや、

授業中なのに、生徒が手を振るし、教壇にいる先生も手を振るし、

指摘したら
 
「え?普通じゃないの?」って言われる始末よ(普通じゃねっし"(-""-)")。

 

この学校、言うまでもなく、超が付くほどの進学校だけどね、
 
芸術分野にも造詣が深くて従って「主要教科」って表現がないんだよね。
 
どれも人生にとって「大事でしょ?」ってスタンスなの。
 



だからか知らんが、毎年、音楽も美術も専任教師の力で芸大に入れてるんだって。

何年か前だけ芸大音楽合格が出なかった年があるそうな。

その時は生徒が「私の求める音は芸大にはない!」と言って、

芸大よりも更に難関のフランスのサン・ モール・ デ・ フォセ地方音楽院に

行ったからって聞いた(呆)。

 
         ↑ 放課後のイケメン先生と吹奏楽部の生徒さん
 

この音楽の高2の選択授業を体験してみたら、すごかった。

 

先生が全身楽器みたいな方なんだが、こんな感じ。

 

「♪ソラシミレ~。ここ、すっごくしゃれた音なの(#^.^#)

ロマンチックで終わるのではなく、最後、“ハッ”って感じで終わるの!

毅然として~!この音符を見た時に何か感じるの!

そうよ、この音で“ハッ”とするのよ!試験官はここを見るのよ~♪」

 

更に後で、その先生に直接、お話を伺ったら、こんなことを言っておられた。

 

「プロを目指している生徒だから、音符どおりに歌うだけでは仕事にならないって

ことを教えている。音符から読み取らないとね。合格させないといけないし。

 

でもね、♯や♭って実は素晴らしいの。ドレミファソだけの人生でいいの?

飾りの♯や♭を付けてみなさいよ!人生は素敵に輝き出すのよ~♫」

 

私は最初は面食らって、次に大笑いしたんだが、最後、こうなった。

最後“ハッ”って感じで終わるの!」という美しいお声に音楽から見た人生観を

感じてしまった。アタシ、人生に♯付けて来たかな?

音楽でそんなこと教えてもらえる鷗の生徒、めちゃ、贅沢じゃね~!?

 

2の生物の授業も覗いてみたら、ここも笑いが絶えない授業だったんだな。

 

先生が生徒にこう問いかけていた。

 

「《種》(読み方はしゅ)は中1で勉強しましたが、何をもって同じ種といいますか?

私と皆さんは《同じ種》ですかぁ?」

 

ここで、なんでだか生徒爆笑、先生も爆笑。釣られてアタシも爆笑。

 

その種の子孫を残せるなら、同じ種認定みたい。例えば

馬+ロバ=ラバはラバ同士だと子どもが生まれないから違う種。

豚+猪=イノブタならイノブタ同士で子が生まれるから同じ種ってことを

先生の話術で面白く教えてくれるから、知識なしのアタシが脳内で「ガッテン」

ボタンを連打していた。

 

ここね、有名だからご存知の方、沢山おられるだろうけど

すごい「理科」に熱心なのよ。

結果、リケジョが大量に難関大学に行っちゃうから、今では東工大とか

農工大の方から「YOUたち、ウチの大学の研究室に遊びにおいでよ!」って

鷗ご指名ツアーを開催してくれてるんだって! 
 

でね、化学の実験室に移動してみたら、中2大騒ぎの「はじめての化学実験・

酸素編」をやっていた。線香を試験管の中に入れてみて、途中で止めると

炎が大きくなったんだが「なんで~?」っていうのの推論を立てさせていた。

     →これな! 

 
 
ここのね、凄さは理科実験にもよく現れている。

 

3化学では「未知資料分析実験」ってのがあってね、10種類の白い粉を

生徒に渡すんだって。

 

それで、その粉が何かを調べろって。

 

無臭、色同じ、すり潰し済みなので結晶の粒同じ。見せてもらったけど

同じ粉、しかも小麦粉にしか見えなかったんだが、それを当てさせるんだって。

(炭酸ナトリウム、塩化カリウム、硫酸亜鉛なんていう薬品名だったような…)

 

先生が「中途半端にはやらせない。ノーヒント。しかも答えは最後まで

教えない」って言うから「そんなん、意地悪じゃん!!」って生徒の代わりに

猛抗議して差し上げましたのよ、ワタクシ。

 

そしたら先生がニッコリ笑って、こう言ったんだよ!

 

研究者には(研究している物の)答えがない」って。

 

そしてね「でもね、りんこさん、研究者には絶対に正解であれば、答えがなくとも

『これが正解である!』って瞬間があるの。

正解であれば絶対解る!それが実験の醍醐味ね。結構、ウチの子たち、

当ててくるわよ!(喜)」っておっしゃる。

 
         ↑  ミニプラネタリウム 星の大海原が見えます

 
真っ暗な大海原に放り出された後、さあ、どうする!?



大人の世界には「正解」を教えてくれる人はいないよってことなんだな、きっと。

 

VIVA、オタク少女よ、花開け!!

 

先生方がね、笑顔満開で雑談してたんだけど、その内容が超オタク。

 

「高校修学旅行は京都奈良なんですけど、ここでね、ウチの子たちは

オタクが多いから、仏像見て『きゃー!?与願印(よがんいん)よ!

(願い事を叶えてポーズ)』ってなっちゃう(笑)」

 

「私たち(←先生)は小倉山を見たら『キャーキャー』言う子を育てたいの♪

これが藤原定家の別荘があった小倉山なんだ!って言われたいの(≧◇≦)

 

「そうそう“にじょうさん”ではなく“ふたかみやま”って言わせたい!」

 

「ああ、この、天の香具山を千年前の人も見てたのかぁ…ってね(うふっ)」

 

     ↑ リケジョが食いつく「理系あるある」だって。生徒作品
 
 
オタクは素晴らしい!!」で先生方が盛り上がる学園。マニアック談義が続いた。

 

鷗からすべての女の子にかける魔法の言葉

 

おもろい話があったから、ちょっと書かせてね。

 

たまたま取材日に高3生の中で誕生日の子がいたようで、センター対策授業の前に

クラスメイトから「何が欲しいの?」って聞かれていたみたいなの。

そしたら、その子が「堅実な将来が欲しいです」って答えたんだって。

 

それからが、この学校らしいんだよね。

周りのクラスメイトたちが一斉にこうイジり出したんだと。

 

「は?堅実って何?」

「堅実だったら、面白いわけ?」

「何?堅実って食べられるの?」

「クッキー?」

 

「・・・。すみませんでした。私が悪かったです。クッキーでいいです・・・(笑)」

 

ってなったって目撃した先生が笑いながら、教えてくれたの。

 

そしたらね、先生たちがこう言ったから「ああ、らしいなぁ…」って。

 

これからの人生に堅実はない!

 

鷗の教育は「定型にはめるな!」ってことだからね。

 

そのこころは?って聞いたらね、こんな答えが学校から返って来た。

 

「さっき、りんこさん『出産と仕事のバランスはどう取るのか?』って

言ったじゃない?もう古いよ!(笑)

 

45年前かな、ウチのOGで大学の准教授がいるんだけど、出産1週間後に

情報科学系の学会があったらしくて、どうしても出たかったんだって。

 

何でもね、学会ってコーヒーブレイクの雑談タイムが一番、重要らしいの。

それで、彼女は企業に協力してもらって、棒人間モニターを借りて

そのロボットを遠隔操作して出席したんだって。

 

つまりね、仕事と家庭はどっち?って発想はもうない。

彼女たちは、(旧人類が)思ったこともないやり方を見つけていく。

ないなら、自分の力で作っていく。発想を変えれば何とかなる!

その力がウチの子たちにはあるんだなぁ(どやっ!?)」

 

ここで、鷗学校から全ての女の子にメッセージ。

 

全ての女子よ、自信持て!! 

女の子母よ、常識を疑え! チャンスは一杯ある!

 

最後に目一杯聞かされた「泣ける話」から、一番、短いバージョンを

お届けしておしまいにしようと思う(長文、付き合ってくれて、ありがとう!)。

 

何年か前のお話。高3の卒業アルバム撮影でのこと。

ちょっとこだわり度“強”の女の子がいて、いつも決まった柱の前で

モップかけをするのがお気に入りだったんだって。

 

班で集合写真を撮らないといけなかったらしいんだけど

出来上がった写真は、その柱の前で全員が思い思いの掃除道具を持って

ニッコリ笑っている写真だったとさ。

 

鷗で育つと、こんな風になる。

 

「どやっ!? ええ学校やろ~?」(って、アタシが威張ってどーする!?)

 

数字で見る鷗友学園

 

https://www.ohyu.jp/  鴎友学園HP

 

校訓   慈愛と誠実と創造

 

女子校 (創立83年目)

      

入学試験日 2/1(58) 2/3(62)  ( )内 日能研偏差値

 

面接なし

 

週6日制  土曜講座 なし

 

アクセス 小田急線 経堂駅  徒歩10分

     東急世田谷線 宮の坂駅 徒歩5分

     

生徒総数 

中学733名(1年31~32名×8クラス 中2・中3=40名前後×6クラス)

高校710名(1学年36名前後×6~7クラス) 総数1443名

        

教員数 

専任70名(男性30名 女性40名)

講師63名(男性9名 女性54名)

 

専任教師年齢層   60代=11%・50代=13%・40代=30%

 30代=26%・20代=20%

 

ネイティブ  1名常勤=専任教諭+2名非常勤→計3名 

 
カウンセラー 4名(非常勤)

 

高校募集 なし 

 

特進クラス  なし

 

習熟度クラス  高1~高3 英語、数学で実施  

          国語や理科は高3の入試問題演習に入ると実施

       

学食 なし

 

購買 あり(パン&飲み物)

 

携帯 許可制、中学生は校内電源OFF

(校内で使用していた場合は預かって、保護者に連絡の上、返却)

 

中学から他高校への進学者数(2018年4月)とその理由 

        1名 海外の高校へ進学

 

不登校(含気味)者数  中学= 3名 高校= 3名) 

      

大学進学者実績(卒業生220名)2018年4月

 

大学進学179名 短期大学 0名 専門学校 0名 海外留学(進学)1名 

浪人 40名

 

大学受験校数平均 約10校

 

主な進学先(2018年3月卒業生220名)

(注)合格人数ではない実際の進学先

 

東大5 京大3  東工大4  一橋4  東北大3  北海道大1 お茶大7

東京外大5 農工大4 医科歯科1 筑波3 千葉2 東京芸大1 学芸大2  

など 国公立進学者66名

 

早稲田16 慶應20 上智6 理科大2 ICU2 明治11 青学6 立教6

中央2 法政2 東女3 など私大113名

 

医学部医学科 

 筑波大(医)1名 琉球大()1名 順天堂大()1名 

杏林大(医)1名 聖マリ(医)2名 産業医科(医)1名 

 

内  人文科学系25.6% 社会科学系30.0% 自然科学系 44.4%

 

推薦入学者

 

学校指定校推薦 7名(早稲田4、慶應3)

←111大学の指定校推薦の内、使用者は7名

 

AO&一般推薦  大学名 (早稲田、慶應、筑波、東北など) 10 名

      

G-MARCH以上進学率(国公立大学と薬学部・医学部含む)

155 名 ⇒ 在校生の70.4%であり現役進学者の86.1% 

 

推薦者  指定校 7名 スポーツ 0名 AO 5名 一般 5名 公募推薦 0名

(2018年3月)

 


 

2 件のコメント:

  1. りんこさん、ご無沙汰しております。
    以前娘のことを相談させて頂いた16年目の母です。今年で17年目の母になりました。その節はお世話になりました。ありがとうございました。
    鷗友学園、娘の熱望高でした。今回のりこんさんの記事を拝見して、鷗友学園変わってないなぁ~、むしろ益々魅力的なったなあ~なんて思いました。
    私が学校説明会に出席した時、校長先生からのお話で、進学実績の話がいっさいなかったんですよね。それよりも思春期女子の教育、女性の社会進出についての話を熱く語ったおられて『ほぉ~~~』と唸っていたのを思い出しました。
    今回のこだわり度強の女の子のお話素敵ですね。我が家にもこだわり度最強の次女がおりますので、彼女にとって目指す学校になるかもとちょっぴり期待しつつ、学校説明会や文化祭にお邪魔させてもらおうと思います。
    でも、りんこさんが学校の魅力を存分に伝えて下さったので、さらに人気が高まりそうですね。

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    1. コメントありがとうございます!

      そっか、17年目の母になられたんですね?
      これから、娘がいてくれて本当に楽しいって思うことが
      目白押しですから、楽しみにしててくださいね。

      鷗学校は大人気校なのでね、今回、人気の秘密に迫って
      みようかなというトライアルでした。

      授業がすごくわかりやすくて、高校物理を聞いたときも
      私には高度過ぎたんですが、ところどころで
      「あ!そういうことなのか?」っていう納得感があって
      すごく練り上げられている授業なんだなぁって感心しました。

      古典の文章を「かめはめ波」を使って、説明されていた先生は
      授業終了後「受けがイマイチだった。わかりにくかったか?」と

      周りの先生に相談されていて、周りの先生が
      「古すぎ!今の子は知らない」って笑いながら、指摘されていたので

      細かい所も日々、こうやってお互いに修正されているのかぁって
      ちょっとびっくりしていました。

      次女さんに合う学校だといいなって思いますが
      こればっかりは好みの問題なので、実際に体感してみてくださいね。

      学校説明会巡りはめんどくさいものだけど、今しか
      出来ないので、その旬を楽しんでください!

      お嬢さんたちの未来が輝きますように。

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