2017年9月9日土曜日

子どもがいてくれて良かったと思えること


 昨日、友人たちと飲んでいて「近い将来の参考に」と

「葬式のお値段」を聞かれた。
 
 
 

 

実は私が取り仕切った母の葬儀はあまり参考にはならない。

 

何故なら、私のための私による私好みの私色に染めてやった

葬儀になったからだ。

 

その頃、私は極端に睡眠時間が取れない暮らしをしていたため

頭が変で、葬儀屋さんとの話し合いのときには

妙にテンションが上がりまくり

 

「すべて松で!」信仰になっていた。

 

今から思えば「花」の費用が相当かかったのではあるが

「花で埋めちゃるわ!」くらいの勢いだった。

 

「すべてカトレアと薔薇で埋め尽くして」

「棺も花々で覆うが如く囲んで!」

 

お洒落葬儀屋のお洒落葬儀だったせいもあり

(これは私の趣味だね)

どっちか言えばお姫様風な葬式会場に仕上がった。

 

つまり、質素を重んじる神式なんだが、許されるギリギリの

ところまでお姫様風を望んだのだ。

 

母は多分「ホントにりんこはどうしようもない!(怒)」と

思っていただろう。

 

おかげか何かは知らんが、母の顔周りにはコサージュやら

高級とされる花々を「これでもか!」状態にしちゃった

もんだから、骨がピンクに染まっていた。

 

(色移りは濃い色合いの服、濃い色の花などで起こるんだって)

 

それを聞いた友人は「私もピンクになる!」と言って

「早速、娘に(そうしてくれるよう)言うわ!」って

話になったんだが、そこで私は最近、息子にした話を

思い出したのだ。

 

何かのテレビだったかを見ていて、私は息子に何気に

こう言ったのだ。

 

「お母さんが死んだ時は葬式に菊を使わないで」

 

息子はこう言った。

「りょ。菊でなければ、何がいいの?」

 

「薔薇で。薔薇で埋めてね」

 

「いいけど、そしたら婆さんのように骨がピンクになるぞ?」

 

「なっていいから

 

って会話をしたのだ。

 

大昔、ウチのトメが息子(←次男・ちなみにウチのダンナは長男)

と私に向かって

 

「最期は頼むね」っていうような話をした。

 

すると次男君がトメに向かってこう言ったのだ。

 

「俺が生きていたらね」

 

トメはとても悲しそうな顔をした。

 

私が慌てて「おー!任せろや!(いつでも安心して死ねや)」と

言ってしまったものだから、一層、空気が悪くなったことがある。

 

その頃のトメと同じような年齢になった私であるが

 

子どもに介護は頼めないとしても、お見送り(死亡届に

サインするとか、役場に死後の手続きをするとかの

事務作業)は出来れば他人様の手を煩わせることなく

身内にやって頂きたい希望がある。

 

それで「薔薇にしてね」と息子に言ってみたのだが

 

実際にやってくれる甲斐性と気持ちがあるかは別問題だが

今現在はそういう希望を気軽に言えて

 

「了解!」と一言、返してくれる存在があるだけで

とても安心できたのが不思議だ。

 

先日、トメの元に帰った時に「言っておきたいことがある」

と別部屋に呼ばれたら、トメの葬儀一式の手配の段取り

話であった。

 

「死んだら、これを着せてほしい」に始まって

詳細にあったんだが、ホトホト感心し、また尊敬した。

 

それで、また言ってもうた。

 

「おー!万事、任せろ!(安心して死ねや)」

 

今度はトメは笑っていた。

 

トメは戒名も既に手配済みだったのだが

詳細には覚えていないが、その印象として

「ピーチ姫みたいな戒名だな」と思ったので

 

女性はお婆さんになっても心は「お姫様」なんだろう。

 

それを思ったら、母も葬儀に無駄使いをして

骨をピンクに染め上げた私に半分、呆れながらも

お姫チックな見送りに結構、満足してくれたかもしれない。

 

子どもに「こうしてね」と託せ(実現可能かは別問題)

「わかったよ」と返事をもらえること以上に

幸せなことはもしかしたらないのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 

4 件のコメント:

  1. 中一娘@絶賛反抗期中。先日ちょっとした話し合いから、娘が激高し
    私に対して「成人したらさっさとこの家を出て、自分の家庭をもって
    縁を切りたい。介護もしたくないし、葬式も出したくない。」と
    言われてしまいました。勿論至らない親ではありますが、精一杯やってきたつもりだったのでショックでショックで。「りょ!」と言ってもらえるりんこさん。やっぱり素敵な子育てをしてきたんだろうな。はー。今でもあの時の娘の顔を
    思い出したり、町で小さな女の子を見ると「自分の子育て、だめだったのかなぁ。」と涙が出ます。

    返信削除
    返信
    1. ぐははは!!
      あのね、褒めてもらえて嬉しいですが、ウチの息子27歳なのよ(笑)
      もう、オッサンだよ。

      でも、それこそチュー坊からは大変だったよぉ。
      男の子だから、すっごい静かな反抗でね、激高はしないけど
      親の言うことは一切、無視だったよ(今もですが・・・)

      娘の方が常にシビアだよね(笑)

      私には「成人したら、さっさと家を出たい!」って母に
      言えるお嬢さんはとても素晴らしい家庭に育っているって
      すぐにわかるよ~。

      母への最大の褒め言葉だよね。

      本当に悲惨だったら、言えないんだよ。

      そういう時こそね、母の方が「りょ!」ってニッコリ笑って
      あげてね。

      子どもの自立こそ、親の唯一の望みだと実感しています。

      自信もっていいよ!大丈夫、その調子!!

      削除
    2. すぐの返信、そして心温まる返信をありがとうございます。
      涙が出ました。

      そっか、ワタシは「りょ!」でいいんですね。
      子離れしないといけないですね。
      また色々聞いて下さい。( ;∀;)

      りんこさんの講演会をお聞きしてから(浅野VS豊島@マイナビ)、
      すっかりりんこさんの大ファンです。

      削除
    3. いつも遅レスでヒンシュクものなので、たまには(笑)

      中1では子離れなんてできないよ。
      母が必要になるのは、はっきり言って、これからよ~(*^^)v

      「ああ、今、この子は尾崎豊になってるんだなぁ」って
      思いながら、四つに組まないってことがコツかね~。

      子どもも何を言っても、母だけは絶対に自分を見捨てない!って
      心から思えるから、他人に言ったら、即、終了の
      ことでも安心して言えるんだよーん。

      そういう意味で本当に素晴らしいご家庭を築いていると
      思います!

      バトル上等でがんばってー!!

      (あ、マイナビ、来てくださってありがとね)

      削除