2017年4月28日金曜日

クレームリカバリー


 
 息子とふたりでシャレオツなカフェでランチを食べようとしていたアタシ。

 

ここはお洒落~な「なんちゃらプレートにするべ!」とオーダー。

息子はAランチというものにしていた。
 
 


Aランチは人気商品とみえ、隣のテーブルについたOL風のお姉さん

更にその後、その奥のテーブルに座ったマダム二人組もAランチを

オーダーしていた。

 

アタシの「なんちゃらプレート」が程なくして登場。

息子のAランチもすぐ来るに違いないと勝手に決めつけ

アタシは食い出した。

 

ところが、一向にAランチが来ない。

アタシは容赦なく「行いが悪いからじゃね?」と言いながら

ご機嫌に食べていたが、食べ終わってしまった。

 

マダムたちのAランチがふたつ運ばれて来る。

(この段階で、マダムたちがAランチをオーダーしたことを把握)

普通に食べ始めるマダムたち(そりゃそうだ)。

 

それから、また、しばし経ち、息子が丁度来た店員さんに

Aランチ、まだっすかね?」ってなことを聞いていた。

 

「少々、お待ちください」とはお店の兄ちゃん。

 

それから、再びしばし経ち、息子のAランチ登場。

かなり遅かったけど、友だちとのランチじゃないから

食べ終わったアタシではあるが、あまり気にはならなかった。

 

それから、またまたしばし経ち、店員の兄ちゃん登場。

 

横のOLさんがキレ気味に言い放った。

 

「私の方が(マダムたちより)Aランチをオーダーしたの

早いんですけど!?」

 

当然の怒りだ。

 

お店の兄ちゃん、あたふたと「少々、お待ちくださいませ!」と

言って消えた。

 

戻ってきたは良いが、兄ちゃんがこう言ったのでOL風の怒りの炎が

バーストした。

 

「大変申し訳ないのですが、Aランチがなくなってしまいまして

他のものになりますが、どれになさいますか?」

 

「はぁ?じゃあ、もういいです!!この飲み物だけで帰ります!!」

 

若い女性だから、この程度の怒りの表現で済んだんだろうが

世間で老害さんと呼ばれているような方にでもぶつかっていたら

火事じゃ済まない。

 

それでもOL風の姉ちゃんがメッチャムカついていることは

手に取るようにわかった。

 

そのときだ、今度はキチンと感がある姉さん店員がOL風の元に

走り寄ってきた。

 

「本当に申し訳ございません。もしよろしければこちらのハンバーガー

セットかなんたらスペシャルセットをご馳走させていただけないでしょうか?

こちらも当店、自慢の一品でして、これならばお時間も頂かず

ご用意できるかと思います。

是非、お試しいただけませんでしょうか?」

 

OL風の姉さん、無料プレゼントに一気にこころがぐらつく。

 

「でも、それは悪いですし~」

 

「いいえ、完全にこちらのミスでご不快なお気持ちにさせてしまい

本当に申し訳ございませんでした。せめてものお詫びの気持ちです」

 

「でも~、でも~、え~、そうですか?じゃあ、ハンバーガーを…」

 

男子校→野郎大学→野郎職場の息子(女慣れしてない)は

怒る女は母親しか見たことがないのであろう、真横で怒りの炎に

揺らめく若い女にマジにビクついていたので、店員のこの機転に

喜ぶ。

 

多分、自分がAランチをまだ食べる前であったら、速攻

「これ、よかったら」って言うだろう(やさしいのではなく

怒りの粉を浴びたくない一心)。

 

ハンバーガーがめでたく到着後、更に更におもろい展開になった。

 

店の責任者だと名乗る兄ちゃんがOL風のテーブルに現れたのだ。

 

「先ほどは本当に申し訳ございませんでした。こちらお詫びの気持ちと

してはなんですが、無料のペアチケットでございます。

もしよかったら、またご来店いただけますようお願い致します」

 

笑顔満開のOL風の女性。

私らも他人事ながら、縁あってのお隣さんの笑顔の結末に喜ぶ。

 

ミスった最初の兄ちゃんが小さくなっている。

 

会計の時に兄ちゃんがウチの息子にも謝りに来た。

 

アタシが自分が年を取って良かったなって思うことに

若者に寛容になったことがある。

 

「このミスった若者はウチの息子と同じ年くらいだろうか。

そう思うと、息子も同じ。いろんな失敗をして、それが経験に

なるんだよなぁ」って思っちゃうのだ。

 

アタシは思わず、その子に「ドンマイ!ファイト!」と口にする。

若者に激甘なオバサン登場だ。

 

店の外に出て、息子とアタシで今回のリカバリー方法の良さについて

ひとしきり話が弾む。

 

失敗は誰にでもあるけれども、それをチームでどう補い

次に繋げるのかを傍で見られたことになる。

 

街に出ると勉強になることが一杯だ。

 

 

 

 

 

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