2017年3月20日月曜日

居室に桜が咲きました



 病院での延命治療を拒否し、老人ホームでのターミナルケアに

踏み切ったのは私なのですが、今、とてもとても満足しています。
 
 
 
                                           ↑ 母のベッド横の壁に咲いた桜の花


 

正直、ここまでケアが厚いとは想像していなかったのです。

 

当初、私はPCを持ち込み、母のそばで仕事をしようとしていたのですが

見事に目論見が外れました。

 

スタッフがものすごく頻繁に母のところに来るんです。

 

「どうも、体位移動です」

「こんにちは、口腔ケアです」

「ごめんなさいね~、オムツ交換させてね~」

「バイタル見ますね~」

「目薬指しますよ~」

 

「さあ、リハビリ体操(硬直を防ぐため)しますよ~」

「マッサージのお時間です(笑)」

「はいはーい、エステのお時間ですよ~」

 

更には「出勤のご挨拶」「退勤のご挨拶」「夜勤のご挨拶」

なんていう多くのスタッフのご挨拶があり

 

極めつけは「何でもないけど、会いたいから顔を覗きに来た」って

いうことも一日の中で頻繁にあります。

 

私は朝一から夜遅くまで詰めている18日目ですが

PCを開いて、文字を打つ暇がないほどなんですよ。

 

今日も行ったら、なんとジャグジー付きのお風呂に入れられて

おりまして、気持ちよさそうにしておりました、瀕死の母が。

 

入浴タイムを終えるとビオレタイムで全身保湿を施されて

おりまして、顔は特に色んな人がフェイシャルするもので

つやつやです。

 

とてももうすぐ死ぬようには見えない待遇なんですが

今日は更に驚く展開になりました。

 

部屋に入ったら、壁に桜の花が咲いていたんです。

 

「床ずれだけは絶対に作らない!」と燃えているスタッフ陣の

努力で、体の向きを24時間、2時間おきに右に左に変えているんですが

壁側に向いたときに、白い壁だけが見えるのは悲しかろうと

 

桜の花を散らしてくれたんですよね。

 

ホーム全員で行く花見イベントには行けないだろうという

職員さんの思いやりを感じて涙が溢れました。

 

そして今日は居室に突然、ケアマネ率いる「混声合唱団」が現れ

ギター2本、歌手7名の歌声による「昴」熱唱が聴けました。

 

「昴、お母様、お好きでしたものね」って。

 

最期まで、普段通りの暮らしの中で、穏やかに温かく、笑いに包まれて

好きなことを好きなだけって約束してくれたことを

誠実に実行しようとしてくださるスタッフの愛情がただただ

ありがたくて、母の寿命を事実上、カットオフしてしまった私にとっては

救いの日々になっております。

 

もし、これをお読みの全国の介護関係のお仕事をされている皆さんが

おられましたら、私は声を大にして言いたい。

 

皆さんのお仕事は本当に本当に誇り高い素晴らしいものです。

 

人間の最期の日々に寄り添って、最後の彩をサポートしようと

してくださるその努力に敬意を表したいと思います。

 

私の体調をスタッフ陣がものすごく心配してくれていますが

 

今までも私はスタッフの皆さんとは親しくさせて頂いておりましたが

この3月の日々は施設のほぼ全スタッフと密にお話させていただく日々と

なっておりまして、とても学びの多い時間になっております。

 

ただただ「ありがたい」の一言です。

 

私はみんなに支えられて、母をみていることができます。

 

今日の私は母への「ワンマンライブ」。

母がたこ太(りんこ長男)とレディ(りんこ長女)が赤ちゃんの時に歌って聴かせてくれた

子守歌の数々を母の耳元で熱唱しておりました。

 

母は眉間に皺を寄せておりましたので、音が外れているのでしょう。

 

ターミナルケアってどんなことをやっているの?と思われている

読者の方がおられるかもしれないと思い

その一端をお知らせしました。

 

 

 

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