2016年12月6日火曜日

今頃「君の名は」を観て


今頃「君の名は」を観た。  

全く予備知識もないまま(男女が入れ替わるってのは聞いて
いたので「らんま二分の一」的な?っていう軽い知恵のみ)
観てしまった。



本当は何回も観ないと、深いところまでは把握できないとは

思うのだが、見終わって、急に思い出したことがあるので

忘備録として書いておこうと思う。

 

8年ほど前のことだ。

私の父が亡くなる3日くらい前だったと思う。

父はもう誰が見たって「あ、もう長くはないだろうな」って様子だったが

意識は鮮明で、頭の回転も良かったし、普通に話が出来た。

 

その時、父(化学)は私から見れば義理の兄(物理・ちなみにとある国立大の

教授をやっているから、もし下記の話に変な部分があるとしたら

それはひたすらアタシの無能さのせいでつ~!)にこんな話をしだした。

 

「もし魂というものが現実にあるのなら、今まで誕生してきた

膨大な数の魂の重さに地球は耐えられないのではないか?

それは質量保存の法則に反するのでは?」

 

というような内容だった。

 

兄はこう返したように記憶している。

私には難しい単語が意味不明になるので、大まかなことしか

書き起こせないが(しかも合っているかわからん)、

確かこんなんだったように思う。

 

「お父さん、今の物理学の世界ではパラレルワールドはあるのでは?と

いう説が濃厚になりつつあります。

 

つまり魂と呼べるものがあるとしたら、それが何かのひずみで

時空を超えていくのでは?と考えられていて

 

そこには時間を超越した別世界があるのでは?と言われているんです。

今、我々が思っている宇宙は観測できる範囲の宇宙で、実は複数の宇宙が

同時に存在しているのだが、我々の世界からは見えない、或いは

それぞれが離れすぎている、またはブラックホールの中にあって

お互いを確認することができないのでは?という仮説です。

 

しかし、そこにはいわゆる魂というものの通り道があって、

別宇宙に行く道があるのではないのか?と考える科学者もいます。

 

それがもし本当であるならば、魂は永遠に生き続けるということに

なるのかもしれません」

 

ってな感じで、その後、タイムマシーンがどうのとか、ワープがどうの、

ブラックホールがどうしたの、陽電子がどうの、粒子がなんちゃら、

次元と次元を飛び越えるなんてことで父と兄は大論争をしていた。

 

父がその時、魂の存在を感じたのかはわからないが、その2日後。

父が亡くなる数時間前のことだ。

深夜1時過ぎくらいだろうか、私は自宅のリビングにいて

壁に向いているパソコンで原稿を書いていた。

 

その時、数メートル離れている背後の壁に人の気配を感じて

振り向いた。

 

同居の家族がリビングに下りて来たのかと思ったのだ。

 

確かに誰かがいたような気がしたんだが、もうそこには誰もいなかった。

 

今、考えると私は鈍すぎるのだが、それが父だとは思わなかったのだ。

「長くはない」とは思ってはいたが、今すぐお別れとは思って

いなかったからだ。

 

でも、不思議なことに、その雰囲気を全く怖くは感じなかった。

 

明け方前、姉から電話が入った。

「多分、もう長くないよ。今日か明日か・・・」(ちなみに父は自宅での死を

望み、実家で療養していた)

 

そして明け方。今度は母から絶叫の電話が入った。

 

急いで実家に向かった私だが、父を見て、ちょっと驚いた。

 

体はまだ十分、温かいのに、そこに父はいない。

何というか、父の体は単なる入れ物で、そこに父はいないってことが

わかったのだ。

 

私は執拗に周囲を探してみたが、父の気配すら感じることは

出来なかった。

 

父はパラレルワールドに行ったのだろうか?

 

ここではない別世界。

 

「君の名は」を観て、ひとつひとつの、それぞれの選択の上に

存在している、今、現実だと思っている世界と

 

それを選択しなかった世界があって、黄昏時のような特殊な時に

「結び」というもので時空を超えることができるのかもしれないって

そんなことを思った。

 

 

 

 

 

3 件のコメント:

  1. 両親の看とりを経験し、いろいろ感じ学びました

    人はこうやって死んで行くんだ…

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    1. 親がある程度の年齢で老いて死んでいくという姿を
      見せてくれるのはある意味、ありがたいことでもありますよね。

      でも、私はそれが長きに渡ると子どもが辛いので
      自分はそうなりたくないですぅ・・・。

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