2016年9月7日水曜日

裏地球の歩き方 弾丸イタリア探訪記3 世界の思春期野郎

 今回の旅で思った。

人種とか、国籍とか、民族とかは全然、関係ないなって。
 



 
単に肌の色が違うとか、顔の彫りが深いとか浅いとか、話す言語が違うとか、

そういうことはあるけれども、人が生まれるのは男女が肌を重ねた結果だし、

 

誰もが血だらけで生まれて、死ぬときも大抵は体液ドロドロ状態は免れない。

誕生も死も綺麗ではないのだ。

 

育つ時も例外ではない。

 

それは「思春期」という、親にとってはこれ以上ないこめんどくさい

時期を経なければ、人は大人になれないということを指す。

 

この「おたまじゃくし」でも「カエル」でもない、気持ち悪い状態を

超えて行かねば「人間」にはなれないのか、甚だ遺憾だが

これは人類共通なんだという認識を新たにしたことは大変、意義ある旅

だったと思う。

 

ベネチア弾丸旅はミラノからバスに揺られて3時間半もかかるのだが

全員ゲージンさんというツアーで行く羽目になった。

 

予約したウチのダンナが抜かすには

「りんさん、俺も(アンタのために)日本語ツアーがないかと

死力を尽くして探してみたんだけど、残念ながらなかった。

とゆーわけで、やむなく、このゲージンだらけのツアーにしたが

(どうせ、日本語でも説明なんか聞いちゃいないアンタには)

問題ないっしょ?」

 

という美しい話があってのことだったんだが(ホントかよ!?

ゼッテー、JTBも近ツリも参戦してないんだな!!??)

おもろいことを発見した。

 

そこにイスラム教徒と思しきご家族がおられた。

ご夫婦と男だらけの3人兄弟。

上のふたりは年子くらいで推定年齢15歳と14歳。

下の子はもう少し小さくて、小学校の低学年くらい。

 

この上のふたりはずっとスマホを見ている。

或いは音楽を聴いている。

兄弟ふたりでの会話も殆どない。

もちろん親とも会話しない。
 
 
                     ↑ よくしゃべるそこのお母さん

 

往復7時間の旅が終わって、食事に出たら、たまたま後で、

この一家が隣の席に着いた。

 

そこでも、家族の会話はない。

時々、話好きなお母さんが下の子に話したり、旦那さんに

話しかけたりしていたが、一家で盛り上がるような会話は一切なかった。

 

その内、食べ終わった息子たちは席を離れ

別々のところで手持無沙汰にしていた。

 

「おおーーー!!!彫り深い族もウチと一緒じゃん!?」と喜んだ。

 

ウチも「焼き肉」などの「肉」で釣らなければ

外食にすら、親と一緒の行動は一切拒否!という時期があったのだ。

 

何を聞こうとも「別に」というエリカ様になっておられた。

 

特に刃向ってくるわけではないのだが

「親とは会話しません」っていう哲学をお持ちのようなのだ。

 

「人類皆兄弟!」とそのご家族を見ながら、深い感銘を受ける。

 

フィレンチェでは地元の人しか行かないという郊外の

レストランに行った。
 
 

そこでも思春期野郎に会ったのだ。

 

この子はイタリア~ノで推定年齢、やはりチュー坊くらい。

 

血が滴り落ちるくらいの名物の牛肉を早々に食べ終わると

席を立ち、テーブルから消えた。

 

遥か向こうの空いている席でスマホを一心に見ている姿を

目撃した。親も当然ながら、放置である。

この時期は

何を言っても無駄なのだ。

 

「ですよね〜」とアタシは感慨深く思っていた。

 

もうひとつ目撃した。

 

これは「最後の晩餐」(予約が要る上に時間が決められている)を

見に行こうとして、見事に道を間違えたことによるハプニングだ。

 

住宅街でベンツから荷物を降ろしている中年のご婦人に

「マリアなんちゃら教会」の場所を「地球の歩き方」さまの地図を

見せながら聞いた。
 
 
          ↑ サンタマリア・デッレ・グラッチィエ教会    

 

すると門から顔を出した推定年齢、高校生くらいの息子に向かって

「パパを呼んで来い」ということを言っていた。

 

パパが出て来たが、夫婦で「地球の歩き方」を見ながら

地図をクルクル回しながら「あーでもない、こーでもない」と言っている。

 

「解らんのなら、もういいから、地球の歩き方を返せ!」と

時間を気にしだしたウチのダンナがキレだした。

しかし、何が気に入ったか知らんが「地球の歩き方」を返してくれない。

 

それはアテクシが編集部さまから強奪したもんなんだぞ!

ってイタリア語がわかったら、間違いなく言う場面だ。

(注:りんこは「地球の歩き方さま」から本を2冊出させて頂いているのです)

 

そしたら、傍でその様子を聞いていたその息子がこう言ったのだ。

「元に来た道に戻って、その交差点から右に折れろ」と。

 

それまで一言も口を開いてはいなかった、その子なんだが

雰囲気だけだが、両親に対する否応ない反感に満ちていた。

 

「サッサとしろよ!クソ親め!」って感じ。

 

言われた親は素直に「地球の歩き方」を返してくれた。

 

この子たちも多分、親の前と友だちの前では別人格なんだろう。

 

その証拠と言ってはなんだが、ミラノのブレラ絵画館で

おもろい光景を目にした。

 

地元の女子高校生がレポートの宿題でこの絵画館に訪れていたのだ。

 

ブレラもイタリア5指に入る美術館だそうだが

その中でも人気を集めるアイエツ作の「接吻」がある。
 
 

 

身分違いの禁断の恋を描いた作品だそうで

古今東西の女性をキュンキュン言わせる作品である。

 

女の子たちはもうそれはそれは盛り上がって

模写を始めたのだ。
 
 

 

アテクシには娘もいるので、娘の中高時代を思い出し

「ですよね〜」と笑ってしまった。

 

人種とか、肌の色とか、言葉の違いとか

そんなの、あんまり関係ない。

 

地球上のすべての親が思春期野郎に手を焼きながらも

その成長を心待ちにしている。

 

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